2012年09月22日

オススメ投資本 No.115 「投資家のヨットはどこにある:プロにだまされないための知恵」  フレッド・シュエッド・ジュニア著

投資家のヨットはどこにある? (ウィザードブックシリーズ)

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 昔々のものがたり。 

 おのぼりさんの一行が、ニューヨークの金融街を見学させてもらっていた。

 一行がウォール街にほど近いバッテリーパークへやって来ると、
 ガイドのひとりが停泊中のヨットの数々を指さして言った。
 
 『ごらんください。あそこに並ぶヨットは、みな銀行家やブローカーのものですよ。』

 気のきかない田舎者がこう聞いた。

 『お客のヨットはどこにあるのかね?』
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誰の作とも知れない、昔の小咄です。

ここにウォール街の真実があります。

儲かるのは投資家じゃないってこと。



投資で確実なものはコストです。

コストを下げることが投資でできる最大最良の努力。

これは、かのヴァンガード社の社是でもあります。

反対に、投資で確実に儲ける方法はコストです。

手数料を取る側に回れれば勝ち組。



だから、ウォール街でヨットを持っているくらい儲けるのは銀行家。

そして投資信託会社やブローカー。

投資家のヨットなんて、どこにもありゃしない。



これって、私たちの実感にピッタリじゃないでしょうか?

銀行は史上最高の純利益を謳歌している。

FX会社のキャンペーンは、死ぬほど儲かるから大盤振る舞いしている。

アクティブ投信はなぜか高額の信託報酬をぼったくる。

こんな「真実」を、ジョークをまじえて楽しく教えてくれます。


目次は
 ・金融家と占い師
 ・顧客たち
 ・投資信託会社
 ・空売り屋
と進んでいきます。



名著とされるだけあって、どのページも珠玉。

その中でクマが一番気に入ったのは、次の一章です。

ちょっと長い引用ですが、お付き合いあれ。

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ここでお金のある方のために、投資プランをひとつ無料で提供したい。その投資プランは一生もので、資産を守るだけでなく、大きく増やすというのものである。優れたアイデアがそうであるように、私のアイデアもシンプルである。
 まず、株が上昇相場になり、誰もが株の奪い合いをするようになったら、持株をすべて売ってしまう。代金を受け取ったら、安全な債券を買う。売った株は間違いなくさらに値上がりするだろう。それは無視して、遅かれ早かれ来る下落相場を待つ。
 下落相場ないし大暴落が発生し、国家的破滅状態にいたったら、債券を売って(素質が出るかもしれない)、株を買い戻す。株価は間違いなくさらに下落するだろう。ここでもそれは無視し、次の上昇相場を待つ。
 一生の間これを繰り返していれば、裕福のうちに死の床につくという喜びを味わうことができるだろう。
 投資の歴史を眺めてみると、今述べた方法で成功しない時代は見あたらない。ところが、言うのは悔しいが、私は、この方法をやり抜いた知り合いを持つという喜びを味わったことがない。この方法は、赤子の手をひねるよりも簡単そうに見える。だが、実はそうではない。
 その難しさは、お分かりと思うが、主として心理的なものである。だれもが債券に見向きもしないときに債券を買わなければならないし、だれもが株に嫌気がさしているときに株を買わなければならない。
 しかし、これと似たようなことを実践している人も何人かいるのではないかと思う。これまでそういう人たちにお目にかかる光栄に浴したことはないが。
 なぜそういう人がいると思うかというと、カモたちがあんなにひどい値段で株を売っているからには、その値段で買っている人がいるはずだからだ。しかし、その情報は通常、一般国民や金融担当記者の耳にまでは届かない。
 大暴落の翌日の新聞に掲載されたベテラン記者の詩的な記事には、次のように書かれていた。

「取引開始の鐘とともに、目にも明らかに大量の売りが入り、前場を通して売り注文の量も激しさも刻々と増していった。後場の寄りでは空売りの買い戻しがあって少し反発したが、希望の灯がともる間もなく、すぐにまた売りがはじまり、市場は完全なる混沌へと投げ込まれた。そして大引けに向かって株は大量に投げ売りされた。値段だの価値だのを行っている余裕はなかった。」

 この新聞を読み、いまの記事を読んだ一般国民は、あの大暴落の最中は売り一方であって買う人はなく、例外的に空売り筋(そんなものは存在しなかった可能性が高い)がわずかに買い戻していたという印象を持つだろう。
 もちろんそこには真実のかけらもない。その日の記録的な売りが736万5000株にのぼるとしたら、買われた株の数も計算できる。この場合、それは736万5000株だ。
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この本から学んだことは2つ。

1つは、コストにもっとシビアになること。最近、鈍感になっていたかも。

もう1つは、勇気を持って世間と反対をやること。

”Think different” "Like no other"

っていうポリシーにも似てるかも。
(AppleとSonyのパクリですけど・・・)



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<クマ式スワップ運用・第1口座>

豪ドル   18.1万ドル(平均購入額 71.8円)
NZドル   0.9万ドル(平均購入額 46.4円)

--> ポジション総額1317万円 / 資産624万円 / レバレッジ2.11
   今年のスワップ金利収入   42.8万円
 (1月/5.2万円、2月/5.0万円、3月/5.9万円、4月/5.4万円)
 (5月/4.8万円、6月/4.5万円、7月/4.6万円、8月/4.2万円)
 (9月/3.1万円)
   今日のスワップ金利収入 1395円
これまでのスワップ収入 2010年/79.0万円 2011年/77.2万円

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<資産60倍作戦口座>

629豪ドル (元金 2.5万円) :スワップ 208円 (うち162円使用済み)
  : 買い増しレバ=現在の豪ドル円/(現在の豪ドル円-50)
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皆様にも良いことがありますように。

 
この記事へのコメント
世間と反対をやる
とても参考になる記事でした
メンタル鍛えてそれができるようになりたいものです
Posted by ペル at 2012年09月22日 19:11
DVY(ダウ高配当株) と AGG(債券総合) が半々のカウチポテトで良いような気がしてきました。笑
Posted by Tansney Gohn at 2012年09月23日 07:02
銀行はともかくFX会社は手数料無料&スプレッド狭小競争でどこも儲からないビジネスになってきました。
今月はFXプライムがGMOにTOBされました(プライムはまだ上場維持)。
今後も静かに合従・連衡が進むことでしょう。

安くなったところで個別株を買うのは難しいです。
たまたま買った株がその後の市場の上昇期でまったく上昇しないなんてザラにありますから。

暴落時に個別株を買うならインデックス採用の大型株が順当でしょうか。

日頃から目星を付けておかないと買えませんね(^_^;)
Posted by 塩蔵 at 2012年09月23日 08:26
ペルさん、本にも書いてますけど、世間と反対をやるって難しいですよね。
私も全然自信ないんですが、ぜひ心がけたいと思っています。

Tansney Gohnさん、どっちも固い対象なのに、利率はいいですね。
ETFっていろいろあって迷いますが、結局はオーソドックスなETFに正しく投資する、のが一番なのかもしれませんね。
私は「世界株式ポートフォリオ」の夢をもう少し追いたいと思います。
債券も買うつもりなのですが、もう少し金利が上がってからということで(笑)。

塩蔵さん、ご指摘のように、下落局面で買いをいれるには、平和な時期から決めとかないとムリですよね。
決めといてもビビっちゃいそうです(笑)。
VTもしくはVWOと1550で、と今のところは思っています。
Posted by クマ at 2012年09月23日 15:16
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